ヘアースタイルにおいては「見たこともないデザイン」は存在しません。
いくつか存在する基本的なスタイルの中から、お客様に応じて『どのスタイルを選択し』『どうアレンジして似合わせるか』がスタイリストのカット技術となります。
そのためには、まずベースとなるスタイルをきちんとした理論の裏付けでカットできる事が重要です。
美味しい味噌汁や卵焼きが作れなくては、素晴らしい創作料理は出来上がりません。
「似合せ」・・・と言うと、お客様それぞれ違うデザインにしていくイメージがありますが、実際には1つのスタイルが持つ共通の雰囲気を、そのスタイルを望む全てのお客様にご提供するためにアレンジを加えてくこと言います。
お客様の生活環境は様々です。
屋内のお仕事・屋外のお仕事・お子様が乳児なのか児童なのか、日々の時間の中でヘアーのスタイリングだけに時間をかけられるようなお客様は稀です。
私たちはそうしたお客様のライフスタイルまでも考慮して、ご提案するスタイル・ご希望されるスタイルがお客様の日々の中で機能するかどうか。そしてどのようにカットすればそのスタイルがお客様のライフスタイルに溶け込めるのかを考量してアレンジを加えていきます。
どんな高品質なカラー剤でもパーマ剤でもダメージレスはあり得ません。
それをどこまでダメージレスに近づけるか。その答えを導き出すのがMOONオリジナルトリートメントシステム
≪オートクチュール美髪トリートメント≫です。
揺れる髪、風になびく髪。最大限に美しさを引き出します。
髪は、毎日変化していきます。夏の日差し、冬の乾燥、その変化に合わせトリートメントコースを選びトリートメントの内容を全て変えていきます。
同じ美しさを守る為≪オートクチュール美髪トリートメント≫は日々進化します。
しかし、特に髪の毛が細くて癖が強い髪に今までのアルカリの矯正剤を使用すると、アルカリのパワーが強く髪の毛をストレートに延ばす物理的な力の反作用によって、本来無かった細かいクセがついてしまう危険があります。
この現象がストレートパーマで髪の毛がビビるという状態です。
当店の縮毛矯正はアルカリ矯正と酸性矯正のハイブリッドで使用しますので強い癖を伸ばすアルカリのパワーを残しつつ、酸性矯正の柔らかさを残すことできるのでビビらずにきれいに仕上げることが出来ます。
縮毛矯正は、光の乱反射の原因である不正列な状態のキューティクルの向きを整え、光を鏡面反射させる効果があります。
縮毛矯正の施術にダメージをゼロにすることは出来ませんが、当店の縮毛矯正は髪に対する負担を最小限に抑えることが可能です。
結果として、キューティクルのダメージよりも鏡面反射効果の方が上回り、かえって今までに無い艶のある髪にする事が出来ます。
縮毛矯正は、薬剤(還元剤)の力で髪の毛内部の結合(シスチン結合)を切断、また水分の浸透で水素結合も切断し、ストレートアイロンで髪の毛をまっすぐに整えると同時に水素結合の再結合、さらに酸化剤でシスチン結合の再結合を同時に行い永久的にクセをストレートに矯正するものです。
ですがその癖を伸ばすために必要以上に結合を切断しすぎると(軟化)髪の中のタンパク質が多く流出してしまい髪の毛が硬くなりゴワゴワしてきます。
タンパク質の流失を抑えるためには、決まったマニュアル沿って施術をすれば良いものではありません。
お客様お一人お一人の髪の毛の状態を見極め、薬剤の調合とアイロン技法を必要とします。
特に、当店の縮毛矯正は髪への負担を最小限に抑えるための特殊なアイロン技法と、オイルを内部に浸透させることにより髪の柔らかさと艶を長く楽しめます。
使用するオイルはココナッツオイルで、タンパク質を保護する役割もあるのですがオイルを使う理由が別にあります。
縮毛矯正に必要な要素として、還元(シスチン結合の切断)とアイロンによる熱と水分(水素結合の切断)の3つです。
この水分というのがあり過ぎてもなさ過ぎてもきれいなストレートには仕上がりません。
ただし丁度いい水分を残す事は非常に難しく経験を要します。
そこで、オイルを癖を伸ばしたい根元にしっかり塗布してから、しっかりとドライすることによって、微量のちょうどいい水分が髪の毛に残すことができます。
また、アイロン技法についてはアイロンのプレートを何度も髪の毛に擦ることは摩擦もダメージに繋がります。
その摩擦を最小限にするために基本的には1パネルに対して1回しかアイロンを通さない施術を行っています。
このように、薬剤や施術技法を何度も経験を重ね、当店独自の縮毛矯正テクニックを構築しておりますので、どのようなクセやダメージ状態の髪の毛にもベストな縮毛矯正の結果をご提供できるのです。
良質な薬剤、特殊な技法を使っても、それを活かすためには最初の毛髪診断が最も重要です! 髪の毛への負担を減らすためにお客様1人1人の髪質、ダメージレベルに応じて薬剤を調合させていただきます。