緊急事態宣言に伴う外出の自粛要請と休業要請に多くの業種は瀕死の状態、、いやすでに廃業を決める企業も数多く出ています。
基本的に、生活に大きくかかわる業種以外は休業の要請が出されており、私たち美容室も自粛、休業要請の対象となるものだと考えておりました。
結果として理美容は生活に大きく関わる業種として休業の対象から外れるという措置が取られました。
しかし、営業と言うのは
「よってらっしゃい! みてらっしゃい!」
と多くのお客様に来店してもらう事がベースになります。
今この自粛時期に、「みなさん平気なのでドンドン来てください」などと叫んでいる美容室は無いはずです。
それなら、今この状況で私たち美容師がお店を開けてお客様を待っているというスタンスは社会的に正しいのか間違っているのか、、
『お店の存続』VS『スタッフの健康+お客様を外出させること』
と言う矛盾する狭間に、ひょっとしたら自分たちは負の存在ではないのかと言うモヤモヤした気持になります。
しかし、、
美容室が営業を続けることには、肯定・否定・同情とさまざま世論がありますが、美容室が覚悟を決めて営業を続けるためには、休業要請がないから、保証がないから、という理由だけは割りきれません。
美容師と言う仕事の本質をつきつめると、
サロンでのメニューはカットであったりカラーであったりトリートメントであったり、髪の毛を整える内容ですが、私たちはそのサービスを通して幸せ感や、高揚感、リフレッシュなど、もっとメンタル的なものをご提供する事が主軸であるのです。
この厳しい自粛状況の中、多くの方が毎日不安やストレスと闘いながら過ごしています。そして、闘いの日々はまだまだ続きます。
そんな中、、暗い毎日の中に少しでも気持の安らぎや高揚感をご提供する事が役割だとするなら、
スーパーの店員さんでも、まして医療従事者でない美容師たちも、プライドを持ってお客様をお待ちすることができます。
当店のスタッフたちも、神経質なほどに感染予防に注意を払い、通勤と言うリスクを冒してそれでも日々明るく笑顔でお店に立っています。
ですので、お客様におかれましては
『カットやカラーが、1か月・2か月先でも我慢できる方』はどうかお家にいてください。そして安全な状況になったときにまたお元気なそのお顔を見せてください。
しかし、「毎日、毎日気が滅入る」「底知れない不安にどうにかなりそう」「イライラして家族にもあたってしまう」そんな時は、シャンプーだけ、トリートメントだけでも結構です。
どうぞ十分に気を付けて当店にいらしてください。
お客様のその状況の改善に少しでもお役に立てるよう、休業を余儀なくされる時まで私たちは毎日お店におります。
この長いトンネルを抜けた後、また沢山の皆様と笑ってヘアーやファッションのお話が出来る時まで頑張って過ごしましょう!